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近鉄電車の形式について(その2) [近鉄]

(大阪、山田線)
前回書きましたように、大軌、参急時代には、新しい形式ごとに形式番号を100ずつ進めてきたのですが、参急ではこの法則に限界を感じたのか、モ2200型の増備はモ2400型となはらず、モ2200型の続番で2227から附番され、同じくク3100型の増備はク3200型とはならずに、ク3110型となりました。
さらに第二次世界大戦後、旧大軌車両に相当する大阪方区間車として1948(昭和23) 年~1949(昭和24)年に製造された運輸省規格型電車の電動車には、大軌の附番法則による電動車の形式番号が既に1400番台に達しており、空きがなかったため、参急デニ2000型が改軌前の名古屋線に転用、改番されて空いていた直通車(旧参急車)の電動車の番号である2000番台が附番されます。
モ2000型10両
また同系の制御車は、これ以上、番号を浪費することを危惧したためか、これまでの附番法則を改めて、
ク1550型5両
とされます。そして、ここから形式番号の細切れ化がはじまります。
すなわち1952(昭和27)年には、モ1300型1308号の事故復旧、車体新製車が、1300型の系列ということか、
モ1320型1両
と附番され、さらに1952(昭和27)年~1953(昭和28)年には、モ1320型と同系車体の新造制御車
ク1560型9両
が製造されます。
そしてこのク1560型のうちの2両が、1954(昭和29)年に高性能車の試作(WNドライブ、1C8M制御)として
モ1450型2両
に改造されます。モ1400型に続く新型の大阪方区間車という位置づけでしょう。
また直通車としては、モ2200型、サ3000型の後継車として、1953(昭和28)年と1955(昭和30)年に、
モ2250型10両
サ3020型9両
が製造されます。
そして1957(昭和32)年には、直通車モニ2300型のうちの2両が、ロングシート3扉の一般車
モ1420型2両
に改造されますが、この2両は、さらに1961(昭和36)年に電装解除して
サ1520型2両
とされます。(この項つづく)

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