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PCCカー(その4) [PCC]

Con-Corの製品は、ご覧のように片運転台で進行方向右側にのみ前中扉があり、かつ連結器のない原型の、ごく普通のPCCカーをプロトタイプとして、数種の塗装違いが発売されました。
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1つのプロトタイプを選んで、塗装のみ変更して複数のロードネームに対応するという、欧米のプラ製鉄道模型の典型的な販売方法です。(このことについてはこちらhttps://ho-blog.blog.ss-blog.jp/2015-06-13をご参照ください。)
そのためボストンの場合、殆どのPCCカーはこの製品には当てはまりませんが、1両のみ、最初に製造された3001号 ”Queen Mary”は、まさに第1世代のスタンダードなPCCカーであって、この製品と車体がほぼ一致します。
乗務員および車両工場の習熟用として、また市民への新車導入の宣伝用のデモンストレーターとして、試験的に導入されたためで、たとえば当時発行されていたBERyのパンフレットにも、イラストが描かれていたりします。
ところが、やはり1両のみ仕様が異なるのは使い勝手が悪かったようで、実際の3001号は、すでに1947~8年頃には休車になり、1950~1年頃には解体されてしまっています。
実車とCon-Cor製品の相違点は、車番が3001ではなく3015になっていること、前面では、
pcc15.JPG
ヘッドライトの上にあるはずのNext car light(続行表示灯)がないこと、そして後面では、
pcc16.JPG
トロリーレトリバーが窓上でなく窓下にあることと、同じく窓上にあるはずのwinker light(方向指示灯)がないこと、くらいでしょうか。ちなみに後面窓下の2つのライトはブレーキランプです。


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hideta-o

nice!をいただいた皆様、ありがとうございます。
by hideta-o (2021-02-21 21:58) 

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