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PCCカー(その3) [PCC]

私が入手したCon-CorのPCCカーは、Boston Elevated Railway (ボストン高架鉄道、BERy)バージョン。
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BERyは、ボストン市内の公共交通を一本化し、さらに近代化するべく1897年に設立された民間企業で、その後、1947年に公営化されてMetropolitan Transit Authority(ボストン都市圏交通局、MTA)となり、さらに1964年には近隣の交通機関を取り込んだMassachusetts Bay Transportation Authority(マサチューセッツ湾交通局、MBTA)に発展して、現在に至っています。
BERyおよびMTAが導入したPCCカーは次の6種で、その一部は近代化改装されて、今も運行されています。
(1) Queen Mary (No. 3001、St. Louis Car Company、1937年製造)
(2) Pre War (No. 3002~3021、Pullman-Standard Car Manufacturing Co.、1941年製造)
(3) Wartime (No. 3022~3196, 3222~3271、Pullman-Standard Car Manufacturing Co.、1944~1946年製造)
(4) All-Electric (No. 3197~3221、Pullman-Standard Car Manufacturing Co.、1946年製造)
(5) Picture-Window (No. 3272~3321、Pullman-Standard Car Manufacturing Co.、1951年製造)
(6) Dallas car (No. 3322~3346、Pullman-Standard Car Manufacturing Co.、1945年製造、Dallas Railway & Terminal Companyより1959年に譲受)
ボストンのPCCカーの特徴として、トムリンソン式の密着連結器を有し、3両までの連結運転が可能であることと、片運転台車でも車体の両側に扉があることが挙げられます。
これはボストンの路面電車が、PCCカー導入以前から、都心部では高架鉄道および地下鉄道に乗り入れる中量交通機関として機能していたことと、そうした高架区間や地下区間には、進行方向左側にホームがある駅が存在したことが原因です。

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hideta-o

nice!をいただいた皆様、ありがとうございます。
by hideta-o (2021-02-21 21:58) 

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