GMCバス(その2) [バス]
HOのバスに、前回の最後の写真に写っていた説明にしたがって、付属のバックミラーとワイパーを取り付けました。
また、こちらのサイト
http://www.omot.org/roster/index.html
で公開されているゼネラルモータース“Old-Look”バスの製造リストを調べてみたのですが、TDH-3610の納入先としてMTAは記載されていませんでした。
そこで、同じ車体を持つ他の36系のリストを調べますと、ガソリンエンジン+マニュアル変速機搭載のTGM-3610が、1947年4月から5月にかけて、公営化直前のボストン高架鉄道(BERy)に17台納入されているのを発見。
さらに遡ると、イエローコーチ時代の1944年8月から1946年9月にかけて、車体長30 feet車の9番目のバージョンで、ガソリンエンジン+マニュアル変速機搭載のTG-3609(イエローコーチ時代、マニュアル変速機の記号"M"は省略していました)が42台、1942年3月には車体長30 feet車の6番目のバージョンで同仕様のTG-3606が5台、それぞれBERyに納入されているのも見つけました。
これらのことから、BERyおよび初期のMTAでは、ガソリンエンジン+マニュアル変速機装備がデフォルトだったことが考えられます。
またその理由としましては、開発されたばかりの液体変速機の信頼性が未だ十分でなかったことや、ディーゼルエンジンの燃料である軽油の供給システムが、BERyおよび初期のMTAでは十分に確保されていなかったことなどが推測されます。
2021-03-18 11:50
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コメント(1)
nice!をいただいた皆様、ありがとうございます。
by hideta-o (2021-03-21 14:04)