SSブログ

市電局技報-技報第1報- [アーカイブ]

技報第1報(2601型の動力化について-第1回-)
1月15日に、ネット書店で予約しておいた、技術評論社の「街の風物詩-路面電車4-大阪市電2600形」が到着した。 期待に胸を膨らませてパッケージを開けたのであるが、開けて中を見たとたん、唸ってしまった(写真1)。 全体に、色が暗すぎるのである。このホームページの冒頭の、タイトル横に掲載している実物(市電保存館の1644号、3050号)の写真を見ても判るように、 大阪市電の、上半部のクリーム色は、もっとピンクがかった明るい色であり、下半分の茶色も、もっと赤みがかった明るい色である。全体のプロポーションが、実物の印象を極めて的確に再現できているだけに、この車体色の違いは残念である。
(写真1)
2602a.jpg
 また、私が入手した製品の車体番号は、2601型のうち、初期車(2601~2620)に属する「2602」であるが、中央扉右の車掌窓が引き違い式になっている車体の特徴は、 2621号以降の量産車ものであり、車体の特徴と番号が矛盾している。この矛盾を解消するには、改番するか、もしくは、初期車の車体の特徴である、車掌窓も、他の窓と同様の バス窓に改造する必要があり、いずれにしろ、私の苦手な塗装をしないといけないことになってしまった。しかし、塗装の問題は後回しにして(日本を蝕んでいる「先送り」というやつである)、 とりあえずは、当初の計画通り、手持ちの動力装置を用いて動力化する作業から始めることにした。 以下に、私が行った手順に従って、動力化の作業を説明する。
作業1(床板の取り外し)
 動力化のためには、まず、ダミーの床板を、車体から取り外さなければならない。車体と床板とは、左右四ケ所のステップの部分でのみ接着されているだけなので、 車体の変形に気を付けながら、手で、車体を左右に広げて接着部分を引き離すようにすれば、意外と簡単に(註1)、床板を取り外すことができる(写真2)。 もしも、接着剤が広がり過ぎていて、手の力だけでは引き剥がすのが難しいとき(その場合は、無理に引き剥がそうとすると、車体が損傷するおそれがある)は、添付の説明書に記載されているように、デザインナイフの先端などで、接着部分の隙間をなぞるようにして分離させる必要があるかも知れない。(2005.1.17記す)
(写真2)
2602b.jpg
註1:その後、他のネット書店で注文しておいた2両目の2601型(今度は2619号であった)が届いたが、床板は、車体の両端部で接着されており、手で車体を左右に広げても、接着を外すことはできなかった。どうも、個々の製品で、組み立て方にばらつきがあるようである。(2005.1.21追記)
nice!(8)  コメント(0) 

nice! 8

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

市電局技報市電局技報-技報第2報- ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。