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パシフィック231 [アーカイブ]

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パシフィック231 (その1)
 鉄道関係で、大阪市電と並んで好きなのが第三軌条方式の地下鉄と、そしてフランスの蒸気機関車、特にパシフィックである(脈絡がない^_^;)。 もっとも、パシフィック型の機関車(パシ)は国を問わず好みとする傾向があり、例えばドイツであれば、制式機関車では01のワーグナーデフ付き(それも、戦後東独でワーグナーデフの後半を切り詰めたタイプ)、 レンダーバーネンの機関車ではバーデンのIVh(183)あたり、イギリスではグレスレーのパシ、日本ではC51(特に鷹取工場仕様の前面傾斜デッキと長めのデフを付けたタイプ、 中でもパイプ煙突を付けたC517号機-プロイセンかザクセンの機関車のように見える-)、それにC53などは大好きな機関車である。しかし、なんといってもフランスのパシの個性は光っている。
 フランス国鉄(SNCF)は、それぞれ独自の路線を展開した5つの鉄道会社〔EST(東部)、NORD(北部)、ETAT(官設、もとOUEST-西部-)、PO-MIDI(パリ-オルレアン-南部)、PLM(パリ-リヨン-地中海)の各鉄道〕が、 1938年に統合されて成立したのであるが、それまでに各鉄道で作られた、特に1920年代以降の機関車の多くは、イギリス、ドイツ、日本、アメリカ等の機関車とは、ひと味もふた味も違った個性的な外観と、 優れた性能とを兼ね備えていた。
 そんなフランスの蒸気機関車であるが、現在、模型にはあまり恵まれていない。フランスの蒸気機関車をHOのマスプロ製品として販売していたJouefとRivarossiが倒産し、両社を引き受けたLimaも倒産してしまったためである。 現在、この三社とNゲージのArnoldを英国のHornbyが引き受けて、Hornby Internationalとして製品を出し続けてはいるが、往時の隆盛は見る影もない。
 いずれフランスのパシとワゴンリの客車、それにSNCFの客車を集めてFleche d'Or、Night Ferry等の有名列車を再現しようと考えていた私は、慌てて色々探し回ってみたが後の祭りであり、新車は既になく、中古で 下記の3両の機関車を入手できただけである。
 (1) 2-231E(Rivarossi)
 (2) 2-231K(Jouef)
 (3) 141R(Jouef)
 このうち(1)の2-231Eはネットオークションで入手したもので、3両の中では最も状態がよかったが、それでも、経年変化によってランボードがへろへろになっている上、ヘッドライトのカバーが、 電球の熱によって変形していた。また(2)の2-231Kは、知り合いの模型屋さんのウインドウに長年(おそらく10年以上)に亘って展示用として飾られていたものを、無理に頼み込んで、 ジャンク価格で譲ってもらったもので、西日が当たるウインドウに長い間おかれていた所為か、キャブと火室の付近が大きく歪んでしまっていた。さらに(3)の141Rは、中古品専門の模型屋さんから入手したもので、 転落事故にでも遭ったものか、片側のデフと、その内側の梯子が折れていた。この3両を並べてみると、まるで第二次大戦直後の、フランスのどこかの機関区の荒廃した様子を再現したようでもある(ただし141Rは、 戦後復興のため米国から輸入された機関車であるため、その当時は新車でなければならないはずであるが・・・)。今後、この3両を修復して、使えるようにしてゆく計画である。(2007.12.2記す)
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