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ユニトラムの隠し設定について [軌道]

rome37.JPG
この写真のエンドレスは、拙ブログの「軌道」のカテゴリーで何度かお見せしていますが、KATOのユニトラム、ユニトラックに詳しい方なら違和感を覚えられたはず。
というのも、ユニトラックの複線間隔は33mmで、曲線線路の半径も33mm刻みになっているのに対し、ユニトラムの複線間隔は25mmなので、普通に考えれば、両者を組み合わせてこんなにすんなり複線のエンドレスができるはずがないからです。
しかし私は、レイアウトのプランを練るためにCADで作図をしているうちに、ユニトラムには隠された設定があり、その設定に従えば、写真のように複合のエンドレスを組めることを発見してしまったのです。
隠し設定を発表してKATOさんからお叱りを受けることも心配したのですが、むしろ販促になることでもありますので、あえて発表することにします。
キーになるのは、ユニトラムの曲線軌道プレート、および電動ポイント軌道プレート。
どちらも実際の路面軌道によくあった、内側軌道と外側軌道の半径を同じにし、それぞれの中心位置を少しずらして配置することで複線間隔を徐々に拡げて、オーバーハングの大きい車両同士のすれ違いを可能としたもの。
一つ目の隠し設定は、この複線間隔。
rome38.JPG
ご覧のように、曲線の入り口の複線間隔は、ユニトラムの標準の25mmですが、45°回った位置の複線間隔がちょうど33mmになっています。そのため、ここから先にユニトラックの、半径が33mm違う2種の曲線線路を繋ぐことができます。
二つ目の隠し設定は、曲線軌道プレート、電動ポイント軌道プレートの線路両端間の距離が、ユニトラックの曲線線路R216、R249
rome39.JPG
とほぼ同じであること。そのため、曲線軌道プレート、または電動ポイント軌道プレートを1つと、R216、R249を3本ずつ組み合わせると、ほぼ半周の複線をきれいに組むことができます。
unitram01.jpg
冒頭写真のエンドレスは、この2つの隠し設定を利用しているのです。
この隠し設定を利用すれば、併用軌道と新設軌道(専用軌道)が自然な形でつながれたレイアウトを組むことができると考えています。



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コメント 3

青い森のヨッチン

専用軌道と併用軌道区間の固定式レイアウト楽しみですね
by 青い森のヨッチン (2020-06-29 10:36) 

hideta-o

青い森のヨッチンさま
ご訪問ありがとうございます。実は自分の部屋がないため、固定式は無理ですね。あくまでも組み立て式、あるいはお座敷レイアウトを目指しています。
by hideta-o (2020-06-30 08:29) 

hideta-o

nice!をいただいた皆様、ありがとうございます。
by hideta-o (2020-06-30 08:29) 

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