ドラマ：四丁目電気軌道：SSブログ

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ドラマ　[芸談] [編集]

　朝ドラといえば、最近NHK大阪で製作されたドラマは結構互いに関連しており、しかも鉄道とも関連があるように思われます。
　例えば「あさが来た」
http://www.nhk.or.jp/asagakita/
の白岡あさ（実際は廣岡浅子）の娘千代のモデルとなった亀子と結婚し、婿養子として加島銀行頭取、大同生命社長となる廣岡（旧姓一柳）恵三（ドラマでは東柳啓介）は、「経世済民の男２」
http://www.nhk.or.jp/dsp/keisei/ichizo/index.html
の小林一三（箕面有馬→阪急）の、三井銀行時代の上司である北浜銀行の岩下清周と組んで、開業前の大阪電気軌道（近鉄）の初代社長に就任しますが、生駒トンネルの完成を危ぶんだ彼の母、つまり浅子の指示によって短期間で社長を辞任しています。
　また「あさが来た」の五代友厚は、藤田伝三郎らとともに南海鉄道の前身である大阪堺間鉄道→阪堺鉄道の創設にかかわっていますし、その藤田は、岩下の後ろ盾として「経世済民の男２」にも登場しています。
　また甲州の出身で慶応卒の小林一三が三井銀行に就職して大阪支店勤務を望んだのは、彼が「ちかえもん」
http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/chikaemon/
の近松門左衛門が描く曾根崎や南地など大阪の花街の風情に憧れたためであり、しかも慶応は「あさが来た」にも登場した福沢諭吉が創設した学校ですし、三井は廣岡浅子の実家でもあります。
　ちなみに「経世済民の男２」で岩下の前任の三井銀行大阪支店長、茶人の高橋義雄（箒庵）を「美の壺」
http://www4.nhk.or.jp/tsubo/
の草刈正雄さんが演じていたのは、たぶんNHKさんの洒落でしょうね。
　さらに、これはNHK名古屋の製作ですが「経世済民の男３」
http://www.nhk.or.jp/dsp/keisei/yasuzaemon/
の主人公である松永安左衛門は、小林と同じ慶応出身で歳も近いことから、特に実業界に入ってからは仕事や趣味の茶のことでの付き合いが続いていたようで、例えば阪急創業期には二人で大阪市の役人に新線の敷設免許に関連して未公開株を贈って、贈賄で一緒に逮捕されたりもしています。
　また松永自身、慶応の先輩で諭吉の婿養子である福沢桃介とともに、西鉄福岡市内線の前身の一つである福博電気軌道を設立しています。
　まあ、いずれも一握りの、互いに顔見知りだったであろう上流階級の人々の話ですので、互いに関連していてもおかしくはありませんが・・・。