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Mk1客車(その5) [BR極東局]

MK1BCK1.jpg
 MinitrixのMK1客車は、例えばTomixのオハ35(旧)と似たような、古いながらも実車の特徴を捉えたよくできた製品ですが、古いだけに車輪の転がりが悪くなってしまっています。
 主な原因は車輪の劣化にあるようなので、転がりの良い新しい車輪に交換したいところですが、Minitrixの車輪は軸長が長いため、日本の製品では適合する適当な車輪が見当たりません。
 その上、このMinitrixのMk1客車が履いているBT4台車は登場が1966年で、蒸気全盛時代の列車を再現するのには適していません。またBT4台車は、主にMk2客車用として製造された台車で、Mk1客車への使用例は少なかったようです。
MK1trix3.jpg
BT4bogie.jpg
 そこで台車ごと交換することを考え、用意したのがこの台車。
commonwealth.jpg
 アメリカ型の客車用としておなじみのCommonwealt台車です。本来なら、MK1客車標準のBR1台車(GrahamのMK1客車が履いているやつです)が欲しいところですが、単品では入手できそうにありません。
 ところがCommonwealth台車なら、Walthersで何種類か入手が可能な製品があります。
http://www.walthers.com/exec/search?category=CPLRS+TRKS&scale=N&manu=&item=&keywords=passenger&words=restrict&instock=Q&split=30&Submit=Search
 Commonwealth台車は、1950年代の後半にBR1台車の代替として英国内でライセンス生産され、主にMK1客車のうち優等車に使用されていた実績があるため、まさに交換用として打ってつけです。
 製品の中で、MK1客車で使用していたCommonwealth台車に形が一番似ていたCon-Cor製の4-Wheel Passenger Car Truck(金属車輪+ダミーカプラー付き)を2両分入手、早速履き替えさせてみたところ、転がりが格段に向上しました。
 しかし、台車に付いてきた車輪はわずかながら偏心があるようで、車体が微妙に揺れてしまいます。また車輪径が小さすぎて、車輪の大きい英国型の感じが出ていません。そこで車輪は、鉄コレのNゲージ走行用パーツセットTT-5の6mm車輪に交換しました(上の写真は車輪交換済みの状態です)。
 また、台車に付いてきたダミーカプラーは、同じナックルカプラーながら、GrahamのMK1に取り付けているDapol製のEasi-Fit Magnetic Couplingsと連結できない上、高さが高く、しかも車体から飛び出してしまうため、TT-5のカプラーポケットを無理矢理に台車に組み込んだ上で、Dapolと連結可能なBachmannのDummy Knuckle Couplerに交換しています(ナックルカプラーの互換性については、いずれ稿を改めて)。
 改修後の状態が冒頭および下の写真です。
MK1BCK2.jpg
MK1CK2.jpg
 もともとMinitrixの台車中心間が短かったためか、台車が内側に寄っています。もう少し外側にずらしたいところですが、大改造になりそうな上、カプラーポケットを組み込む隙間もなくなりそうなので、そのままにしています。上の写真のように横から見ると少し違和感がありますが、斜めから見るとそれらしく見えなくもない?・・・(^_^;。
MK1BCK3.jpg
追記:アメリカ型のNは縮尺が1/160なので、Commonwealth台車も1/148のイギリス型と組み合わせると少し小さめになりますが、ホイルベース(8'6")でおよそ1.5mmの違いであり、車体ほど縮尺の差は目立ちません。っていうか目立たないことにしておいてください!

 
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hideta-o

ワンモアさま
nice!ありがとうございます。徐々に営業再開してゆきたいと思っています。
by hideta-o (2015-06-29 22:53) 

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