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阪急(その4) [阪急]

 次に編成の謎について。
 この製品は1010系2扉車の3扉化改造後(ということは1500V昇圧改造後でもある)というふれこみであり、おそらく1010系1010型制御電動車の2両編成(cM-Mc編成)を昇圧改造によってM1M2ユニット化した後のcM1-M2c編成をプロトタイプにしていると思われるが、残念ながら台車が違う。
 1010系の台車はブレーキが両抱き式、枕ばねのコイルばねが2列のFS-311であるが、この製品が履いている台車は1100系用の、ブレーキが片押し式、コイルばねが1列のFS-312である。
 両系列は車体が同じであるため、1010系ではなく1100系を名乗らせればよいように思われるかもしれないが、実はそう簡単には行かない。
 オリジナルの1100系基本編成はいずれもcM-Tc編成(1100型-1150型)であり、それを昇圧改造に際して2編成ずつ組み合わせて4連が組まれた。
 すなわち、梅田側の2連のうち梅田向きのcM車は、機器類の載せ代えによりM1化(電気関係の機器類を搭載)され、三宮向きのTc車は、運転台が撤去されて中間T化された。
 また三宮側の2連のうち梅田向きのcM車は、運転台およびパンタグラフが撤去されるとともに、機器類の載せ代えにより中間M2化(空気関係の機器類を搭載)された。
 編成はcM1-T+M2-Tcであり、このうちcM1とM2はユニットを組むため、いずれも単独では走らせることができない。つまり昇圧改造後の1100系に2連は存在しない。
 4連を再現するためには、少なくとも、三宮側の2連のうちM2車のパンタグラフや避雷器等、屋上機器を撤去しなければならない。乗務員扉は運転台撤去後も長く残されていたため、車体の改造は、基本的に上記屋上の改造のみで済むが・・・。
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