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自治都市堺の終焉 [いまさら読書]


この本は、NHK大河ドラマ「黄金の日日」の原作とされていますが、実際は、城山三郎、市川森一、長坂秀佳の各氏、それに演出家やNHKのスタッフなどの合議で、先にドラマの脚本が作成されて放映された後に、城山先生がこの本を執筆されており、いわばドラマのノベライズ本の先駆けといったところ。全51回の内容を1冊にまとめるためにダイジェスト版的になっており、読んでみて、ドラマに比べて少し物足りない感じがしないではありませんでした。
大河ドラマで印象に残っているのは、なんといってもオープニングのタイトルバック。
https://www.youtube.com/watch?v=S-9GGnTLgLE
水平線上に浮かんだ太陽が水平線下に没するまでを、早送りなしにリアルタイムで撮影したというシンプルな映像は、池辺晋一郎先生作のテーマ曲と相まって、自治都市堺の没落を象徴的に捉えた素晴らしいものでした。
ちなみに「黄金の日日」には、大河ドラマ「太閤記」で人気を博した、豊臣秀吉役の緒形拳さんと、織田信長役の高橋幸治さんが、それぞれ同じ役で出演されています。また脚本家で、のちに大河ドラマ「新撰組!」「真田丸」を執筆された三谷幸喜先生は、子供の頃このドラマに感銘を受けられたようで、「真田丸」には、氏の依頼により、「黄金の日日」で主人公の助左衛門を演じられた二世松本白鴎丈(当時はまだ六世市川染五郎で、のちの九世松本幸四郎)が、同じ役で特別出演されています。


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コメント 1

hideta-o

xml_xslさま
鉄腕原子さま
@ミックさま
芝浦鉄親父さま
nice!ありがとうございます。
by hideta-o (2019-06-29 20:46) 

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