WH製電機の謎-出来レースだったはずが? [機関区]
1922年に秩父鉄道が米国のWH社から輸入したデキ1形(No.1~5)
http://rail.hobidas.com/photo/archives/2011/05/1_7.html
の5両は、日本における本格的な幹線用電気機関車の嚆矢といえます。これらの機関車は、アメリカのインターアーバンによく居たWH製の凸電
http://www.newdavesrailpix.com/cae/htm/usr_h_cae_work_3003_3004_bvrh_cae078.htm
を、そのまま左側通行用とした姿をしており、WH社の依頼により、鉄道省の大井工場で組み立てられました。WH社にすれば、鉄道省への売り込みを狙っての組み立ての依頼と言えます。
この組み立てに際して鉄道省は、機関車を必要以上に分解して内部構造を精査し、その優秀性を確認して、東海道本線東京口の電化に使用する電機を輸入することを決定したと言われています。あるいは最初から、鉄道省とWH、そして秩父鉄道の間に何らかの合意があったのかも知れません(そうでなければ、メーカーであるWHが、必要以上の分解を許したはずがありません)。
そのため、鉄道省による電気機関車の輸入は、まずWHありきの出来レースの予定だったと思われます。WH製のED10
が、真っ先に日本に到着していることもそれを裏付けていると言えます。つまり、続くGE、BBC、EEへのサンプルの発注は、あくまでも世界の重電大手各社の製品を検討したと言う既成事実を作るためだけのものであり、もしもEE製の電機が多量に入ってこなければ、WH製の電機を中心として電化が進められていたのかも知れません。すなわち、続いて発注した旅客用のED53
やEF51
を、さらに日本のメーカーにノックダウン生産させることで、徐々に国産化を図ろうとしていたのではないでしょうか。
http://rail.hobidas.com/photo/archives/2011/05/1_7.html
の5両は、日本における本格的な幹線用電気機関車の嚆矢といえます。これらの機関車は、アメリカのインターアーバンによく居たWH製の凸電
http://www.newdavesrailpix.com/cae/htm/usr_h_cae_work_3003_3004_bvrh_cae078.htm
を、そのまま左側通行用とした姿をしており、WH社の依頼により、鉄道省の大井工場で組み立てられました。WH社にすれば、鉄道省への売り込みを狙っての組み立ての依頼と言えます。
この組み立てに際して鉄道省は、機関車を必要以上に分解して内部構造を精査し、その優秀性を確認して、東海道本線東京口の電化に使用する電機を輸入することを決定したと言われています。あるいは最初から、鉄道省とWH、そして秩父鉄道の間に何らかの合意があったのかも知れません(そうでなければ、メーカーであるWHが、必要以上の分解を許したはずがありません)。
そのため、鉄道省による電気機関車の輸入は、まずWHありきの出来レースの予定だったと思われます。WH製のED10
が、真っ先に日本に到着していることもそれを裏付けていると言えます。つまり、続くGE、BBC、EEへのサンプルの発注は、あくまでも世界の重電大手各社の製品を検討したと言う既成事実を作るためだけのものであり、もしもEE製の電機が多量に入ってこなければ、WH製の電機を中心として電化が進められていたのかも知れません。すなわち、続いて発注した旅客用のED53
やEF51
を、さらに日本のメーカーにノックダウン生産させることで、徐々に国産化を図ろうとしていたのではないでしょうか。
2017-01-28 17:01
nice!(6)
コメント(3)
KINYAN0829さま
ワンモアさま
nice!ありがとうございます。
by hideta-o (2017-01-29 09:12)
hanamuraさま
nice!ありがとうございます。
by hideta-o (2017-02-02 22:02)
Schnitzerさま
タッチおじさんさま
nice!ありがとうございます。
by hideta-o (2017-03-04 23:48)