アムステルダム問題：四丁目電気軌道：SSブログ

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アムステルダム問題　[雑感] [編集]

　東京駅がオランダのアムステルダム中央駅をお手本にして造られたという説は、東大名誉教授で、建築探偵としてもご高名な藤森照信先生が、東京駅丸の内駅舎とアムステルダム中央駅駅舎の建築様式の違いを指摘されて以来、単なる俗説として片付けられてしまっているようです。
　例えばウィキの「東京駅」の項目
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%A7%85
では、「アムステルダム中央駅は当駅を建設する際のモデルになったという俗説があるが根拠は薄弱」「設計者の系譜や建築様式の両面から、現在ではほぼ否定されている。」と記載されています。
　確かに、駅舎の様式は違うのかもしれません。
　しかし、どちらの駅も中央駅でありながら、頭端式ではなく通過式であること、軟弱な地盤に杭基礎を構築した上に、高架構造で造られていることなど、駅舎以外の部分で、両駅にはたくさんの共通点があります。
　しかもアムステルダム中央駅の竣工は、東京駅の建設が開始される直前の1889年のことですので、やはり東京駅は、アムステルダム中央駅をお手本していると言えるのではないでしょうか。