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阪神-京阪連絡線(その2) [空鉄(空想鉄道)]

 (阪神3101形)
 数年後に控えた京阪との相互乗り入れ時に、3011形3連×5編成では、三宮-三条間に設定される予定の直通特急(いわゆる「三三特急」)に使用する特急車が不足することが懸念されたため、阪神では特急車の増備が検討されました。その際、最大の問題となったのは京阪の特急車との車内設備の差。
 3011形のクロスシートは固定式のボックスシートで座席の数も少ないため、京阪特急の転換クロスシート、いわゆるロマンスシートに対して見劣りすることは間違いありません。それに京阪では、この乗り入れに合わせて最新の1810系特急車を元にしたさらなる新型特急車(後の1900系新造車)の増備を予定しているらしく、その新型車の座席は、東海道本線を走り始めたばかりの特急こだまの二等席並みになるとのうわさも聞こえてきます。そのため直通を開始した際には、阪神の特急をやり過ごして次の京阪特急を待つ乗客が多発する事態も懸念されました。
 そこで阪神では急きょ、新型特急車の試作が決定され、その仕様が検討されました。決定された主なコンセプトは下記のとおり。
(1) 扉間の座席をロマンスシートとし、戸袋窓の付近はロングシートにするものの、座席定員を確保するため、車体両端にはさらにボックスシートを設置する。座席を、戸袋窓の付近以外はロマンスシートとする。(実車!?を確認した結果、修正します。)
(2) 3011形で問題となった編成の不自由を解消するため、運転台側を貫通式にする。
(3) 3011形と併結可能とするため、制御装置、制動装置は同一とする。また連結面は広幅貫通式、連結器は、運転台側はバンドン、連結面側は日鋼タイトロックとする。
(4) 連結面の曲面ガラスはやめるが、運転台窓にパノラミックウインドウを採用する。また客室窓は、京阪との相違を主張するため近年流行の2連窓とし、特別感を出すため一段下降窓を採用する。
(5) ヘッドライトは、地下線の走行を考慮して、白熱灯1灯にシールドビーム2灯を追加した3灯とする。
 これらの設計方針に則って1958年に2連×2編成、4両の3101形が、日本車輌によって製造されました。
 3101形の竣工図です。ん?なんか既視感が・・・。
阪神3101形竣工図.jpg
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コメント 9

hideta-o

SORIさま
ワンモアさま
nice!ありがとうございます。
by hideta-o (2016-08-29 21:19) 

hideta-o

schnitzerさま
nice!ありがとうございます。
by hideta-o (2016-09-01 20:49) 

Cedar

ここまで図面があるなら、コンペにエントリーされてはいかがですか?模型を作るのは別にすればいいです。
by Cedar (2016-09-04 03:27) 

hideta-o

Cedarさま
ご訪問とnice!ありがとうございます。次回に種明かしさせていただきますが、実はこの図面、スキャナとフォトショップででっち上げたもので、元ネタの車体には全く手をつけていないので・・・。

by hideta-o (2016-09-04 22:02) 

hideta-o

マルコメさま
ネオ・アッキーさま
nice!ありがとうございます。
by hideta-o (2016-09-04 22:07) 

Cedar

2度コメすみません。
確かに既視感ありですが〜〜
ちょっとだけ弄ればいいのでは?
by Cedar (2016-09-06 16:08) 

のりこし

ご訪問&nice!ありがとうございます。
by のりこし (2016-09-06 17:05) 

hideta-o

Cedarさま
お返事が遅くなり、申し訳ございません。実は3101形の模型造ってました。こちら
http://ho-blog.blog.so-net.ne.jp/2016-09-10
をご覧ください。
by hideta-o (2016-09-10 15:35) 

hideta-o

のりこしさま
nice!ありがとうございます。
by hideta-o (2016-09-10 15:40) 

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