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グラマンシスターズ [144航空隊]

 素人の私が説明するまでもないのですが、自分用の忘備録としてグラマン三姉妹の系譜を。
 F4Fワイルドキャット(1939)
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 FF〜F3Fの3種の複葉機に続いてアメリカ海軍に採用された中翼単葉の艦上戦闘機F4Fワイルドキャット。脚はF3Fまでの複葉機と同じ構造を採用しています。
 ゼネラルモタース製のFMとあわせて7000機以上が製造され、零戦のライバルとして善戦しましたが、大戦中期にはさらに強力なF6Fに主力の座を明け渡しています。
 F6Fヘルキャット(1942)
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 零戦に対する優位を絶対的なものとするため、F4Fを大きく上回る防御と武装、そして出力を実現した強力機。
 以前の記事でも書きましたようにその大きさはまさに怪物的。しかも同クラスの巨大さを誇るヴォートF4Uコルセアと二本立ての開発は、日本との国力の違いを見せつけられる思いがします。
 F8Fベアキャット(1944)
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 F6Fが大きすぎて小型の護衛空母で使用できなかったことから、鹵獲した零戦の分析結果などをもとに大戦末期に開発された最新鋭機。F6Fと同クラスの大出力エンジンを零戦より僅かに小さい機体にまとめ上げた技術力と、戦争中にも関わらずそれを成し遂げた工業力には驚きます。
 陸軍航空隊→空軍のマスタングP51と並ぶ海軍の傑作機となるはずでしたが、空母に艦載されて戦場に向かう途中で終戦となり、零戦との直接対決は実現しませんでした。しかも戦争末期には既にジェット機の開発が進んでいたことからグラマン社への大量発注はキャンセルされています。写真の機体は戦後、ブルーエンジェルスで採用されたもの。
 次に三姉妹の大きさを比べてみます。まずはF4F(写真左)とF6F(写真右)。ヘルキャットの大きさが目立ちます。
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 続いてF8F(写真左)とF6F(写真右)。F8Fのコンパクトさが目立ちます。
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 最後にF8F(写真左)とF4F(写真右)。大きさは元に戻った感じです。
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コメント 5

ワンモア

F8Fなど、戦争中に敵を分析してそれを実用化まで持っていくアメリカの工業力はスゴイですね。
by ワンモア (2014-04-21 10:00) 

hideta-o

ワンモアさま
零戦の後継機である烈風を開発できなかった日本との工業力の差は歴然としていますね。烈風はF6Fに対応する機材と思われますので、最終的に2世代の差がついたことになるかと…。
by hideta-o (2014-04-21 12:14) 

hideta-o

タッチおじさんさま
nice!ありがとうございます。
by hideta-o (2014-04-24 08:31) 

hideta-o

sora_pさま
Nice!ありがとうございます。
by hideta-o (2014-04-25 08:53) 

hideta-o

げいなうさま
nice!ありがとうございます。
by hideta-o (2014-05-10 20:58) 

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