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坂の上の…(その31) [艦]

 「比叡」を造った。今回、初めて展開図から自作をしてみたが、出来はいかがであろうか(写真手前、奥は「扶桑」)。
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 「比叡」は、金剛型コルベットの2番艦として明治11(1878)年に英国ミルフォード社で竣工。以前記したように1890年には姉妹艦「金剛」とともに、沈没したトルコ軍艦エルトゥールル号の生存者をコンスタンチノープル(イスタンブル)まで送り届けるという大役を果たしている。
 日清戦争の黄海海戦では、あろうことか「松島」率いる主戦隊に加えられ(「畝傍」の代わりであろうか)、敵弾を受けて、沈没こそ免れたものの大破して戦列を離れている。
 当たり前であろう。鋼鉄で鎧われた最新の軍艦同士が互いの鎧を打ち破るための砲弾を撃ち合う戦場に、鉄骨木皮で鉄板張りの旧式艦が紛れ込めば大破して当然といえよう。むしろ沈まなかったのが不思議なくらいである。
 しかし艦長以下、乗組員達は奮戦している。速度が遅いため戦隊に取り残されそうになった際に、迫り来る「定遠」と「来遠」の間をすり抜けて危機を脱出するという大胆な行動をとり、その勇気を称賛されている。
 日露戦争の際には、さすがに第一線から退いて舞鶴鎮守府警備、および旅順港警備の任に就いている。
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