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高架(その2) [高架]

 高架下の建物は、高架構造の間の空間を埋めるように建てられている。このことは下の写真からもよく判る。"183"という番号が書かれている色の薄い部分が高架構造で、それより色の濃い領域が建物の二階部分である。
kouka6.jpg
 しかしこの写真のように高架構造と建物との境界線が見える部分は少ない。建物が高架構造よりも外側に大きくはみ出すように建て増しをされて、高架構造が全く見えなくなっている箇所の方が多いかも知れない。
kouka7.jpg
 初期の建物は高架の柱より外側に出ないように建てられていたが、時を経るうちにまず一階部分が柱の外側へはみ出すように建て増しをされてその上に物干し台が設けられ、さらには二階部分も増築されたという経緯が推測される。
kouka8.jpg
 建て増し部分は、建て増しされた時期、あるいは改修された時期によるものか、木、トタン板、モルタル等々、実にバラエティに富む材料で外装されている。
kouka9.jpg
 この一見すると無秩序な建物の増殖の様子は、かつて天王寺区、浪速区に存在した通称"軍艦アパート"や、あるいは香港の九竜城などを彷彿とさせる。この見事な景観を観察しなが美章園の駅に向かった。(つづく)
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