名神ハイウエイバス [バス]
JR阪和線の堺市駅には、朝早くに新潟県の三条、長岡、柏崎方面から越後交通の、そして神奈川県の鎌倉、藤沢方面からは江ノ電バスの夜行高速バスが到着する。
これらのバスは、近くの南海バスの車庫で整備された後、夜遅くに再び堺市駅を出発し、堺東駅、堺駅などに停車したのち、難波、京都を経由してそれぞれの本拠地へ戻ってゆく。
いずれも一地方の中小私鉄である両社が、このような遠距離の運用を行えるのも、バス事業に手を出したおかげであろう。
また今日、これらの事業者が高速バスを運行できるようになったのは、1964年の名神高速道路開通に伴う名神ハイウエイバス(国鉄バス、日本急行バス、日本高速バスの3社により運行された)の開業と、そのために開発された高速バス車輌の技術の積み重ねがあったからに他ならない。
名神ハイウエイバスに使用された最初の量産型高速バスは、いすゞ、日野、三菱ふそうの3社から供給された。
このうちいすゞのBU30Pは、川崎航空機製の流線型車体を載せたいわゆるオバQバスとして、その後一世を風靡した。
写真のBU15Pは、その普及版として1965年にリリースされたもの。モデルはバスコレクション第4弾の国鉄バスバージョンである。
名神ハイウエイバスの大阪側の起終点は大阪駅であったため、このBU15Pなどの国鉄の高速バスは、大阪市内で見ることができたはずである。
2011-09-25 13:51
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