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マハ29 [緩行列車]

 東海道新幹線が開業する昭和39年より以前、東海道、山陽などの主要幹線を走る緩行列車には結構、色々な旧型客車が繋がれていたらしい。
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 その中の1つに、戦前に建造された優等客車(一等寝台車、二等寝台車、食堂車等)を格下げしたマハ29という客車がある。
 優等客車の多くは、戦時中にマハ47(一部にロングシートを配置した通勤用客車)に改造された。その多くは戦後、もとの優等客車に復元されたが、一部は復元されずに残り、それらをオールクロスシート(オハ61と同じピッチのボックスシート、座席定員96名)の三等車として整備したのがマハ29である。
 原形の窓配置を残した重厚な車体に、これも重厚なTR71、TR73等の3軸台車を履いた三等車(昭和35年以降は二等車)である。整備重量が40t近くあり、重すぎて牽引定数に影響するため、主要幹線で、大出力の幹線用機関車が牽く緩行列車に使用されていたらしい。
 このマハ29のうち、昭和4年ごろまでに建造された初期鋼製車を種車とするものであれば、KATOのオハ31系を切継いで再現できるのではないかと考えた。
 「陸蒸気からひかりまで」や、鉄道史資料保存会発行の「国鉄鋼製客車形式図集I」を見比べながら色々検討した結果、オロ30とオハ31を切り継ぎして窓を1つ塞ぐと、二等寝台緩急車マロネフ37の初期車(旧マロネフ37500)を改造したマハ2911号に近い窓配置のマハをでっち上げられることが判った。
 早速、中古のオロ30とオハ31を入手して作業にかかった。
 まず窓下の等級帯と形式番号を消した後、オロの方は、トイレの窓の横の継板のところでカットするとともに、ピッチの広い二等座席を切り取った。
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 またオハの方は、トイレと反対側のデッキから5個目の窓の横の継板までの部分と、オハ61と同じピッチの三等座席とを一体に切り出した。
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 そして両者を接着するとともにオハ側の窓1個をt0.3のプラ板で塞ぎ、さらに屋根と床板も、それぞれ2両分を適当な位置で車体の長さに合わせて切り接ぎした後、仮に組み立ててみた。
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 なお3軸台車をどうするかは、今のところ未定である。
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