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坂の上の…(その21) [艦]

 etsutanさんの最新作「松島」を組み立てた(写真手前。奥は厳島)。
matsushima1.jpg
 松島は、三景艦の1番艦として仏国フォルジ・エ・シャンティエ・ドゥラ・メディテラネ社で竣工。日清戦争では、黄海海戦において鎮遠の主砲弾の直撃を受けるも、初代の連合艦隊旗艦として活躍。日露戦争にも第3艦隊の一員として参加している。
 松島型とも呼ばれる三景艦のいわゆるネームシップであるが、2番艦厳島より遅れて明治25(1892)年に竣工している。写真で見るように松島は、厳島、橋立に比べて何となく艦形がしっくり来ない。この辺りが竣工の遅れた原因ではないかと考えている。
 軍艦に限らず機械物というものは、構造上のバランスや機能に優れているほど実は何となく見た目も格好が良い傾向がある。中には例外もあるが、基本的に「機能美」と言うやつである。
 そういう目で見ると松島は、厳島、橋立とは主砲、副砲の配置を前後逆にしたためにバランスがとりにくそうで、それを克服するため設計、施工に余計に手間がかかったのではないだろうか。
 ただし実戦においては、先に橋立のところで説明したように三景艦はいずれも主砲が使いものにならず、ほぼ副砲のみで戦闘をせざるを得なかったため、副砲を艦の前方に集中配置した松島の方が、逆に後方に配置した厳島、橋立より使い勝手が良かったかも知れない。
 「松島」のデータはこちらからダウンロードできる。
「papercraft etsutan」http://www.geocities.jp/papercraft_etsutan/index.html
「ペパクラギャラリー」http://www.tamasoft.co.jp/pepakura/index.html



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