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ファミリーレールフェア(その3) [他社視察]

続いてKS-68。
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この台車も京阪と汽車製造が共同開発したもので、左右の車輪を別個に回転させることにより、曲線での円滑な走行と直線での蛇行動の抑制を目指しました。
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1962年に製造、両運転台だった1815号に装着されて試用されました。
構造は、動輪と従輪を設け、従輪は、左右の車輪をつなぐ車軸を省略して、それぞれの車輪が別々に回転できるようにし、動輪は、電動機の回転を、自動車と同様にディファレンシャルギアを介して両側の車輪に別個に伝えるというもの。
ちなみにwikiの
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%98%AA1900%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A#%E7%89%B9%E6%AE%8A%E5%8F%B0%E8%BB%8A%E3%81%AE%E8%A9%A6%E9%A8%93
の、KS-68の記載はでたらめです。なぜこんな記載になっているのかは不明ですが、とにかく無茶苦茶です。何を書いているのか理解できません。実物を見ずに書いているとしか思えません。
ではその実物をご覧ください。まずは従輪側から。
ご覧のように台枠を外側と内側の二重構造にし、それぞれの台枠に設けた軸受けで車輪を両側から保持することで、車輪間をつなぐ車軸を省略しています。車輪はプレート車輪です。
現在は取り外されていますが、この内側の台枠の間の、車軸を省略した空間に、電動機が取り付けられていました。
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外側台枠。
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電動機を取り付けていたフレーム。
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製造銘板と軸受。ベアリングは光洋精工製のようです。
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続いて動輪側。
動輪側は内側台枠のみで車輪は外側に露出しています。車輪はスポーク車輪です。
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ディファレンシャルギア。
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ディファレンシャルギアと電動機をつないでいたシャフト。
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写真の真ん中付近にシャフトの反対側の継手が見えています。ここに、電動機が繋がれていました。
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その他の細部です。
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台車の反対側。
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この項つづく
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コメント 5

johncomeback

拙ブログへのコメントありがとうございます。
宮島には16年前に息子と、7年前に妻と行きました。
当時は「端風」は存在していませんでした。
宮島口駅前の老舗「うえの」の「あなごめし」は絶品です。
by johncomeback (2019-10-22 15:05) 

hideta-o

johncomebackさま
ご訪問ありがとうございます。おなか一杯で、あなごめしは食べ損ねました。残念。
by hideta-o (2019-10-23 08:28) 

Cedar

さすが技術の京阪ですね。台車だけ見て楽しめそうです。来年はこれ、行ってみようと思いました。
by Cedar (2019-10-23 23:28) 

hideta-o

Cedarさま
ご訪問ありがとうございます。台車は、実はファミリーレールフェアの展示物ではなく、社員食堂の横にひっそりと置いてあっただけなんで、見放題でした^_^;
ブリルと思しき仮台車も、近くで見れるとよかったんですが・・・。
by hideta-o (2019-10-24 22:34) 

hideta-o

nice!を頂いた皆様、ありがとうございます。
by hideta-o (2019-10-25 20:18) 

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